この小説はノクターンノベルズに投稿した同題作品を校訂してエピソードを追加したものです。ノクターンでは不可能なフォントの使い分けもしています。 ノクターン版 70,719文字 製 品 版 86,395文字 ※各章題は有名なSFのタイトルを拝借していますが、内容との関連は、ほぼありません。 (タイトルの借用は著作権の侵害には該当しません) ※この作品に登場する固有名詞は、すべて架空のものです。 ※1エデン日は18時間、1エデン年は540エデン日です(1エデン年=1.1地球年)。したがって、本分中に16齢半と表記されている人物は地球暦で18歳になります。以上を踏まえた上で。 この小説でセンシティブな扱いを受けている人物は、地球暦で18歳以上の成人です(通行人Aなどはその限りに非ず)。 ※若干の残虐描写(微リョナ)があります。切断などはありませんが、流血や女性が殴られたりするのが苦手な方はご注意ください。 この物語は、未性熟少女とナイスミドルしか存在しないデウス・エキス・サクシャ的世界を舞台とした純愛ハードSFハードSMです。 XY遺伝子のうちYを不活性化することで不完全な雌形として生まれ、三十齢頃にYが活性化して第三次性徴を迎えると不完全な雄形に変態(メタモルフォーゼ)するホモ・メタモルフォセスが生息する惑星エデン。 XXY型を持つ故に(Yは機能せず)完全な雌形に生まれて迫害され、第三次性徴が発現しないと分かって逃亡と放浪の旅に出たメル。XYY型を持つ故にYの一部が機能して真正半陰陽として生まれ、異形者を亜人として見世物にしている曲技団に売られたアンドロ。 このダブルヒロイン(?)の純愛と被虐が(被虐に重点を置いて)描かれていきます。 さらには。遺伝子改変された生命を認めない人類社会の法律を逆手に取って、ホモ・メタモルフォセスをバイオセクサロイドとして商品化しようと企画する民間企業の暗躍も描かれます。 A.C.クラークの『再会』を下敷きにしたホモ・メタモルフォセスとホモ・サピエンスの第三種近接遭遇の混乱と暴動の中で二人は殺されますが……ドンデン返しのハッピーエンドですよ? 『再会』 当時の黒人差別を痛烈に批判した短編小説。以下は、最後の一節の濠門長恭による意訳。引用したくても訳本が手元に無いので。 「諸君の先祖を未開の惑星に置き去りにせざるを得なかった不治の病――肌が白くなる病気は、今では治療可能なのである」 このタイトルも借用したかったのですが、あまりに平凡で知名度も低いので断念しました。 本文は原稿用紙換算で263枚です。
FANZA